【製品紹介】立型マシニングセンタ用治具

【作成の経緯】
お客様が新規の立型マシニングを導入されたタイミングで、多品種・少量の生産に対応できるように汎用性の高い治具を導入したいとご相談をいただきました。

【搭載される機械情報】
種 類:立型マシニングセンタ
テーブルサイズ:1100×560
治具外形サイズ:巾1020mm×奥行480mm×高さ315mm(ロータリーテーブル含む)

【製品説明】
ロータリーテーブルを組み込んだ治具です。揺りかごのメインベースの上にサブベースを設置できるよう設計しました。サブベースは差込ピンとボルトで簡単に固定可能。また、ワークが変わった際に、容易に対応できるのもポイントです。さらに、ワークの固定にはワンアクションで加工に入れるエアシリンダを採用しました。

【導入するメリット】
・工数を削減し、製作時間の短縮を実現
ワンチャックで製品の上・横からの穴加工を行えるように、ロータリーテーブルをご提案しました。現状2工程で行われている加工を1工程に省略することに成功し、製作時間の短縮を実現しています。

多品種のワークに対応
1.マシンテーブル+メインベース+サブベースという3段階構造を採用。ワークの大きさに応じてサブテーブルを載せ替えるだけで、幅広いワークに対応します。新たな品種を作成する際には、サブテーブルを製作するだけで対応できるようにするなど、将来のコスト削減も意識しました。
また、メインベースをマシンテーブルのサイズ目いっぱいまで設けたのもポイント。小さいワークから大きいワークまで自由に載せ替えられるように配慮しています。

2.サブベースの位置決めには差込みピンを採用。メインベースに突起がついているタイプだと重いサブベースを持ち上げて、のぞき込みながら差し込む必要があります。しかし、差し込みピンを使えば、スライドして位置を決め、ピンを差し込むだけで設置が完了。作業者の負担を減らしながら精度の高さも追求しました。

3.ワークの固定にはエアシリンダによるクランプ方式を採用。ワンアクションでワークを固定できるので、すばやく加工に入れます。また、エアチューブはロータリーの回転中心を通るよう設計。作業の邪魔にならないようにするなど、細かな点にも配慮しています。


河瀬鐵工所では、豊富な治具設計製作の経験から
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図面がない、ご使用中の治具もスケッチを行い設計・製作が可能です。
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